映画監督とは
映画監督とは、映画製作の現場で、撮影、照明、美術など映画製作に関わる全てのスタッフや俳優たちを監督し、作品のテーマを明確に描き出す作品をつくるための総合責任者です。映画にも、様々なジャンルがあるように、監督もそれにより得意分野が違ってきます。恋愛もの、アクションもの、ドキュメンタリーなど色々とあります。
映画監督は、脚本家によって書かれた台本をもとに、描かれたテーマをしっかりと把握し、演出の計画を立てます。 撮影するロケーション、俳優の着る衣装、メイク、舞台となるセット、各シーンでの照明、美術など、全てに対しての決定権を持ちます。
テレビ業界でいうと、プロデューサーに当たる役割です。 カメラマンや助監督とともに撮影場所を探します。これを業界用語では、ロケハンといいます。現場の状況や撮影する日の天候を把握して担当スタッフに撮影許可の申請やスケジュール作成を依頼します。
映画監督の最も重要な仕事は、カメラワーク内での描写です。視覚で見る人にストーリーを送り届けるのですから、感情や動きのタイミングなど、細かい部分も大切です。 編集や音楽をつける仕上げの段階でも、細やかな神経が求められます。
ひとつの映画を作り上げるには相当な時間を要します。長いもので、半年以上になりますし、関わるスタッフも多い時では200人以上ということもざらにあります。
映画監督の報酬
映画監督の報酬に決まりはありません、基本的に1本につきいくら、というギャランティーになってきます。 日本では、タレントや俳優で売れるとすごい金額の収入になります。
映画監督は、売れる映画監督でも映画だけでは食べていけない、というのが現状のようです。CMなどの仕事の方が報酬的には直結していますし、その辺りでカバーしながら映画背策をするということが多いようです。実際ハリウッドでさえも、映画監督のギャランティーは俳優にくらべると低いそうです。
つまり、生活がどうなるかわからないような先行き不透明な収入状況のなかで、やはり映画監督になりたいということは、「映画が好き」でないとなれない職業だと思います。しかも、心の底から好きで、映画なしでは生きられないほどに、という感じです。
あと、一般的に収入が安定した職業から映画監督への転職を考えている場合は、転職することを決めてしまう前に、クレジットカードを作っておくことは大切だ、というジンクスのようなものがあります。なぜなら、収入が不規則になる人には、クレジットカードは作ってもらうことはできないからです。
映画監督といっても、メジャーどころから自主制作映画まで様々です。制作会社などで下積みをしているとアルバイトをするひまもないので、生きていく術を考えなければいけません。そして、生活保護は受けられないので、あらかじめお伝えしておきます。
映画監督には、退職金も決まった収入もありません。 そのかわり、手掛けた映画が大ヒットすると莫大な収入が予想されます。
その作品の規模によっても違ってきますが、ウン千万円や、億にちかい金額も可能でしょう。収入の面でいえば、ものすごく稼ぐことができるか、それともゼロかという世界です。要するに間がないのです。