映画監督になるには
映画監督になるためには、まず制作プロダクションに入る方法があります。今新しく世に登場してくる映画監督の多くは、この制作プロダクションから出てきはじめているようです。現場にすぐにでられるのでこれが映画監督になる一番の近道だといえるでしょう。
昔は、撮影所というシステムがありました。昔はそこの映画会社に入り、制作スタッフや助監督として長年働いた後で監督になる、というのが一般的に映画監督になれるコースとされていました。
今は、ほとんどの映画会社が自社で製作をしなくなったために制作プロダクション(映像制作会社)が登場しだしたのです。
また、短期コースや夜間コースも最近では充実している映像系スクールに通うのも手でしょう。関係者と人脈が得られる可能性も高いです。
こういった人脈によって映画監督になった人も少なくないようです。映像スクールを選ぶ時には、卒業生が一体どのような仕事にその後ついているかということを見て選びましょう。
また、新人向けのコンテストやコンクールに応募するのもいいでしょう。有名な賞では、「ぴあフィルムフェスティバル」や「サンダンスNHK国際映像作家賞」、「東京ビデオフェスティバル」などがあります。
近年では、写真家の蜷川実花さんのように、異業種から映画監督になる人も多いようです。北野武さんにしても松本人志さんにしてもそうですね。芸人として頂点を極めてから映画製作に携わっています。
コンテストや賞
近では、雑誌ぴあが主催しているフィルムフェスティバルのグランプリ受賞者が商業映画を監督できるといった機会も生まれています。
このチャンスに賭けてみるのもいいかもしれません。 映画監督になるためには、絶対に映画監督になる!という強固な意志はもちろん必要です。
しかし、このように数多く映画監督を目指している人がいる中で、無名の人からプロとしてデビューするには、こういったコンテストや賞を狙うのもひとつの手です。ここには、運も関係してきますが。
現在日本映画監督協会に属している映画監督は580人ほどいるといわれています。毎年、作られる映画の数は決められており、年間に300ほどしかありません。
この数字を比較しても分かるように、映画監督の多さと映画の数が合っていません。この状況を見ても分かるように、プロの映画監督になったとしても、作品を出し続けることはかなり厳しいようです。
映画監督に転職するためには特別な資格やスキルは必要ではありません。そのかわり、こうすれば映画監督になれるという決まったルートも決められていないのが現状です。